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学校の勉強が
少しでも
楽しくなるように

20年間,発達障害のお子さんを中心に
勉強を教えています

読み・書き・計算といった基本的な技能を中心とした学力補充を行うとともに,子どもが自分を守っていけるようにサポートするカウンセラー的な役割も担います。

学習を通して、できる体験・わかる喜びを感じて自尊心を高めていくことは,これからの長い義務教育生活の中で、とても大切なことだと思います。

将来に向けて社会的なスキルの練習をすることも大切ですが,生活の大半をついていけない授業の中で過ごしている子どもたちの今の生活も大切にしたいと考えています。

勉強が苦手な子の家庭教師という仕事

学習のサポートには,家庭教師の他にも個別指導塾や通信教育などもあって,どれを使おうか迷っている方も多いと思います。

家庭教師というと「先生が自宅に来てくれてマンツーマンで指導してくれる。だから料金が少し高め。」というイメージはあるけど,他のサポートとの細かい違いについてはあまり知られていません。

発達障害のお子さんの家庭教師となると,さらに「何が変わってくるんだろう?」という疑問が出てくると思います。

ここでは,私が指導してきた生徒の事例を通して,家庭教師ってこんな感じということをお伝えしようと思います。

下の項目をタップすると詳しい内容を見ることができます。

ほとんどの中学生の生徒の最終的な目標は,高校受験合格です。

勉強が苦手な子は受験当日のテストで勝負するのは心配なので,内申点を上げることが重要になります。

幸いなことに学校の先生の多くは,宿題プリントや副教材の問題集といった提出物に点数をつけて評価してくださるので,定期テストが無い期間は提出物を忘れずに出すことに力を入れることになります。

提出物は,

・授業プリント
・学校の副教材の問題集
・授業ノート
・定期テストの直し

などがあります。

最近の中学高校の授業は,昔のように黒板に書かれたことをひたすらノートに写すのではなく,先生が用意した授業プリントに書き込みながら学習することが多いです。

そして,定期テストが終わった日などに提出させて

・プリントがそろっているか
・ファイルに整理またはノートに貼られているか
・プリントの空欄部分の書き込みができているか

をチェックします。

整理整頓が苦手なAくんは,授業プリントをノートや教科書に挟んだままにしていることが多いので,私が家庭教師に行ったときに10分~15分くらい使って数学・理科・英語のプリントを整理させていました。

副教材の問題集も,たびたびチェックしておかないと白紙のページがどんどん溜まります。簡単なところは一緒にやって,難しいところは家庭教師がない時に答えを見ながら写すように指導していきました。

評価Cがついて再提出のときもありましたが,2年になるころには評価A-をもらえることも増えてきて,3年になってからは自分で計画を立てて提出するようになりました

通知表の5段階評価は,定期テストの結果よりも高めの評価をしてもらえて,高校受験も内申や面接のおかげか,無事合格することができました

家庭教師の大きな弱点は,塾に同じ指導料を支払ったときと比べて指導時間が短いというところです。そのため,受け身にならずに家庭教師の時間を有効に使う必要があります。

例えば,「明日提出しないといけない宿題プリントを教えてほしい。」と言いますが,そのプリントを全然やっていなかったりします。

一人で解ける問題は横で見ているだけになるので,自分でできそうな問題は済ませて分からない問題のやり方だけ家庭教師に聞くという形にしないと,時間がもったいないんですね。

Cくんの家庭教師では,最初のころは次のテスト範囲になりそうなところをやりたいと言って,問題集の最初から解いていました。その度に「この問題は自分で解けるから家庭教師のないときに1人でやろう。」と指導し続けることによって,徐々に自分で「今日はここを教えてほしいです。」と言えるようになってきました。

受験勉強も,家庭教師のない時に過去問を解いて分からなかった問題を質問するという形にしてくれたので,効率よく勉強でき第一志望に合格することができました。

発達障害で勉強が苦手な子のサポートで課題になってくるのは,定着の弱さです。

特別な支援となると,同時処理・継時処理とか視覚優位とかワーキングメモリとかいった支援の引き出しをたくさん持って,その子にあった教え方をするイメージだと思います。

そういったものは,その子の様子を見ながら理解しやすそうな教え方に修正しながら教えていけるのですが,家庭教師が終わったら習ったことを忘れてしまうのが大変なのです。

次の日になったら解き方を忘れていて,自分が解いたノートを見ても何でそうやったか思い出せない。その結果,次回の家庭教師で同じことを教えないといけなくなって,できてないところが溜まっていきます。

「1人で勉強しないといけない時間に1人で復習できるようにするにはどうすればいいのか?」というのが,長い間,私の中でとても大きな課題でした。

そんな中,教材会社のe-ラーニング用の数学動画教材の作成を手伝う機会があって,解説動画によるサポートの可能性に気が付き,家庭教師に取り入れるようにしました。

解説動画は手書きの簡単なものですが,

・必要なところだけくり返し見ることができる
・説明を書き込んだプリントよりも見やすい
・プリントのように無くしたりしない

というメリットがあります。

聴覚的な処理が苦手な子は音声解説の理解に時間がかかりますが,解き方をしっかり書き込んだプリントを読むのも苦手だったりするので,おおむね好評です。

動画作成には時間がかかるので,たまにしか新しい動画を作れませんが,昔ながらの家庭教師よりも先に進んだ教え方をできていると思います。